私は、インプラント治療の目的は「他の歯を守ること」にあると考えています。これはどういうことか、具体的にご説明しましょう。
例えば、大臼歯(前から数えて6番目の歯)をなくしてしまうとします。そのまま治療をせずに放っておくと、数年後にはその前の小臼歯(前から数えて5番目の歯)をなくします。なぜなら、大臼歯は噛み合わせの力を支える歯であり、小臼歯ではその代わりは務まらないからです。そして次に反対側の大臼歯をなくし、例にならってその前の小臼歯をなくし、ついには上の前歯もなくす…このような流れでお口の中が崩壊していくケースは、非常に多く見られます。実際に私はこれまで、約20年をかけてほとんどの歯を失った方をたくさん見てきました。
しかし、メインテナンスを定期的に受けている場合は、このような悲劇を防ぐことができます。奥歯をなくした段階、または大臼歯をなくした段階で早めにインプラントを入れれば、歯を失う確率は圧倒的に少なくなるのです。
なお、インプラント以外の選択肢としてブリッジや義歯もありますが、ブリッジの平均耐用年数は約8年、入れ歯は2〜3年といわれています(厚労省の統計より)。これに対してインプラントなら、治療後10年経っても上のあごで98%、下のあごで99%は残っています(インプラント学会の調査より)。しかも、インプラントはシンプルな治療であり、10年もった場合、20〜30年後もほぼ間違いなく使えるのです。
私は、当院でインプラントの治療をした方のほとんどは、一生インプラントを維持できるのではないかと考えています。もちろん、これはメインテナンスを行った場合の話。インプラントの維持にメインテナンスは必要不可欠です。
このように、インプラントは他の歯を守るための治療であり、私たちが自信をもっておすすめできる素晴らしい治療でもあります。
「歯がないからインプラントを入れる」というよりも、「他の歯を守るためにインプラントを入れる」というのが正しい考え方です。家に例えて考えてみても、柱がダメになったら、他の部分がどんなにきれいでも倒れてしまうでしょう。奥歯は、お口における柱のような役目を果たしています。歯をなくしたままにしておくと、他の歯の崩壊も始まってしまうのです。
大切な歯を何本もなくしてしまうことがないように、どうか早期にインプラント治療をスタートするようにしてください。
学会
祖父と伯父が歯科医師だったことに影響を受けたと思います。
夏休みに祖父の家に行くと、祖父が患者様やスタッフに感謝されている光景をよく目にし、本人からも歯科医師として働くやりがいについて話を聞きました。それでだんだんと歯科医師という職業に憧れを抱くようになり、今に至ります。
最近はゴルフにはまっています。妻や仲間とプレーする時間はとても貴重です。体を動かすことでリフレッシュにもなっています。
また、インプラント・矯正・医院経営についての研修会にもよく参加しています。
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